映画レビュー

【観る前に!】映画『エジソンズ・ゲーム』の予備知識!これを知ればもっと楽しめる

eyecatch

直流のトーマス・エジソン vs 交流の二コラ・テスラ

エジソンが「1日3食」を提唱したというのは有名な話、天才発明家である前に天才ビジネスマンでもありました

そんな天才エジソンにも唯一の脅威がいました、その名は二コラ・テスラ

テスラはエジソンが開発した直流電流よりも優秀な交流電流の生みの親です

今回の映画は直流と交流どちらが採用されるかの電流戦争の物語を楽しむための前知識をご紹介します

電流の話なんて理系じゃないからわからないよ!

という人にわかりやすく解説できたらいいなと思います

作品紹介

予告動画

あらすじ

19世紀、アメリカは電気の誕生による新時代を迎えようとしていた。白熱電球の事業化を成功させたトーマス・エジソンは天才発明家と崇められ、大統領からの仕事も平気で断る傲慢な男だった。裕福な実業家ジョージ・ウェスティングハウスは、大量の発電機が必要なエジソンの"直流"による送電方式より、遠くまで電気を送れて安価である"交流"による送電方式の方が優れていると考えていた。若手発明家のテスラも、効率的な"交流"の活用を提案するが、エジソンに一蹴されてしまう。

そんな中、ウェスティングハウスは"交流"での実演会を成功させ、話題をさらう。そのニュースにエジソンは激怒、"交流"による送電方式は危険で人を殺すと、ネガティブキャンペーンで世論を誘導していく・・・

こうして世紀の"電流戦争"が幕を開けた!訴訟や駆け引き、裏工作が横行する中、ウェスティングハウスはエジソンと決裂したテスラに近づく──果たしてこのビジネスバトルを制するのはどちらか──!?

監督・キャスト

監督:アルフォンソ・ゴメス=レホン

出演:ベネディクト・カンバーバッチ マイケル・シャノン ニコラス・ホルト トム・ホランド キャサリン・ウォーターストン タペンス・ミドルトン スタンリー・タウンゼント マシュー・マクファディン

エジソン陣営の登場人物

トーマス・アルバ・エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)

トーマス・エジソン

「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」

エジソンは生涯で1300以上の発明・技術革新を残した天才です

投票記録器や株式相場表示機、電話、蓄音機、白熱電球、電気鉄道など

多岐にわたりますが、中でも数多くの研究者が開発しようとしていた白熱電球に注力し実用的に改良し完成させました

白熱電球を売り込むために直流の電力を供給するシステムを確立させました

J・Pモルガンというアメリカの財閥から巨額の出資を受け、エジソン・ゼネラル・エレクトリックを設立しました

そこで家電だけでなく発電から送電までを含む電力系統の事業化に成功します

エジソンの電力系統のビジネスは、直流電流を生産する小規模発電所をクライアント企業に建設し電力供給することでライセンス事業と部品供給事業を展開し大成功します

のちに秘書のサミュエル・インサルから「エジソンのクライアント企業1つ1つに建設する私鉄発電所」ではなく、「ある程度の範囲内にあるクライアントを束ね送電する中央発電所」を提案しました

この考えはエジソンにはありませんでした

サミュエル・インサル(トム・ホランド)

サミエル・インソル

インサルはロンドンの貧しい家庭に生まれました

22歳の時、エジソンを頼り単身アメリカに渡りエジソンの秘書になります

エジソンには考え付かなかった中央発電所を建築し、広範囲に電力を供給するシステムを構想しました

そしてエジソンが完成させた白熱電球の宣伝及び販売方面に活躍します

白熱電球の普及を図るため、中央発電所から半径1kmほどの顧客を直流配電線でつなぎ、電灯役1000灯をともします

「電球はインサルによって普及し、インサルはそのおかげで出世した」と言われています

メアリー・エジソン(タペンス・ミドルトン)

メアリー・エジソン

エジソンの婚約者

J・Pモルガン(マシュー・マクファディン)

アメリカ5大財閥のモルガン財閥の創始者で、世界最大の銀行家です

エジソンが発明王なら、J・Pモルガンは金融王

モルガンはエジソンに投資をして白熱電球を私邸に取りつけ、世界で初めて全館に電灯が設置しました

多くの人々を招き入れ、瞬く間に電灯はマンハッタン中を広まります

のちに、電力事業がうまくいかなくなったことによりエジソンはモルガンに解任され、エジソン・ゼネラル・エレクトリックはゼネラル・エレクトリックに改名させます

2人の間に3人の子供を持ちますが、婚約から13年後に他界します

ウェスティングハウス陣営の登場人物

ジョージ・ウェスティングハウス(マイケル・シャノン)

ジョージ・ウェスティングハウス

ウェスティングハウスは鉄道車両用の空気ブレーキなどを開発し、発明を産業として発展させた電気産業の先駆者です

エジソンの白熱電球の開発により、照明用の電力供給システムの必要性が生まれました

ウェスティングハウスはエジソンの直流電流は大きな電流が無駄に流れて多大な損失をもたらしている点から非効率であると結論付けました

そこでテスラの二層交流の特許や他の発明家の変圧器の特許をすでに買収していたことからテスラと契約し、交流電流の普及に努めました

フランクリン・ポープらの助けを得ながら変圧器の改良に取り組んだ

後年に交流変圧器が進化したことで、電圧変換が容易な交流送電が圧倒的に有利になりました

二コラ・テスラ(ニコラス・ホルト)

二コラ・テスラ

テスラはエジソン・ゼネラル・エレクトリックに入社し、直流による電力事業を展開していた社内で交流による電力事業を提案しました

それが原因でエジソンと対立し数か月後に失職します

独立したテスラはテスラ電灯社を設立し、交流による電力事業をJ・Pモリガンと契約し進め成功させた

ニコラ・テスラはウォーデンクリフ・タワーを建設し、「世界システム」という無線でエネルギーを伝送するシステムの研究をしていたことで有名です

マーガリート・ウェスティングハウス(キャサリン・ウォーターストン)

マーガリート・ウェスティングハウス

ジョージ・ウェスティングハウスの婚約者

フランクリン・ポープ(スタンリー・タウンゼント)

もともとはエジソンと一緒にポープ・エジソン商会を設立してたが、エジソンが独立したことにより一人となる

その後エジソンはモルガンの出資の元、会社を立ち上げる

ウェスティングハウスの変圧器の改良に携わる

電流戦争の概略

ジョージ・ウェスティングハウスとニコラ・テスラは交流送電を中心としたシステムを提案したが、トーマス・エジソンは直流送電を中心としたシステムを構築していたため、相互に敵対していた

エジソンの直流送電には交流送電とは違い、多大な損失電流を生んでしますため非効率でした

負けそうになったエジソンは交流電流に対してネガティブキャンペーンなどをはじめます

人々に交流の危険性を印象付けるために動物を交流電気で殺処分します

ですが、テスラは自分の体に交流電気を流すことで安全性を主張しました

他にもエジソンがナイアガラの滝を利用して発電することを提案したことに対し、テスラがナイアガラの滝の利用の契約を勝ち取りナイアガラフォールズ発電プロジェクトを始め、エジソンの提案をテスラが盗む形になりました

最終的に交流が圧倒的に有利なため勝利します

エジソンが直流に固執した理由

所説あります

エジソンがテスラの高度な数学に追いつけなかった

エジソンは少年期、すべてのことに疑問を持ち先生たちからは答えられない疑問などをされるため疎んじられ、なかば強制的に退学させられました

エジソンはほぼすべての学問を独学で学び、あらゆるものを発明をした発明家になりました

そのため、大学まで行ったテスラのように高度な数学の知識がなかったため、そもそも交流電流を完全に理解することが難しかった

そのため直流しか選べなかった

これまでやってきた事業がとん挫してしますから

エジソンのビジネス形態上、クライアントの近くに中央発電所もしくは私鉄発電所を建設しているため

交流が主流になってしまうと、そのすべてが無駄になりビジネスにならなくなってします

そのため、後には引けずに突き進むしかなかった

元部下に負けたくなかったから

単純に自分の元部下に負けたくなかった

エジソンには様々な異名がありました

天才発明家である「発明王」、自分の発明の権利を守るため訴訟を厭わなかった「訴訟王」、他にも「映画の父」や「努力の人」など

そのため、負けず嫌いなところがわかります

交流以上に直流に未来を見ていたから

直流は当初は非効率で、交流は変圧器を使えば自由に電圧を変換できる点から

圧倒的に交流の勝ちでしたが

現在では科学の発展により直流の欠点も問題にはなりません

たいてい発電所から電気を利用する場所は遠いため、直流は長距離への大容量の電気を送るのに適しています

他にも現在ではいろいろなところで直流電源を使っていることから

もしかしたら、未来を見据えてなにか考えがあったのかもしれません

そもそも直流とか交流ってなに?

ここまで記事を読ませといてなんですが、電気のことを理解してないといまいち内容がわかりませんよね

実は私も人に教えられるほど詳しくないので、詳しく知りたい人は自分で調べてください

今回は映画に関係ありそうなところだけを説明していきます

直流電流の仕組み

直流は一方通行に電気が流れていきます

大容量の電気を流す場合、その電気を止めるときに高度な技術が必要で安全面に懸念がある

必要な電力をぴったり送れればいいが、それが難しいため必要な電力よりも多く電気を流す必要がある

使われなかった分の電気は消えてしまうため、無駄に電気が消費され非効率

交流電流の仕組み

直流とは違い交流は、電気に向きがあるため右に行ったり左に行ったりできる

そのため、変圧器をかませれば電圧の調整も簡単にできる

必要な電力に近い形で供給できるため効率的

大規模発電した電力を広範囲に送電することに適している

最後に

今回エジソン関係について調べましたが、少年期のエジソンは苦労や独学などすごい努力家!

すべてのことに興味を持て、学ぶことができる天才だなと思いました

そして、エジソン役がベネディクト・カンバーバッチですよ!

まぁ、天才役でこの人以外なかなか似合う人はいませんよね

4月3日の公開日がすごく楽しみですがコロナのせいで初日に見るのは無理そうですね

外出禁止の今だから、すこしでも気になっていた映画を観るチャンス!

皆さんもコロナには気負付けて、極力家で映画を観ましょう!

参考まとめ

ーマス・エジソン/Wikipedia
ジョン・モルガン/Wikipedia
二コラ・テスラ/Wikipedia
ジョージ・ウェスティングハウス/Wikipedia
世界のエネルギー事情を変える技術「直流送電」は何がすごい?/TOSHIBA
交流を活かす直流の物語。「ACアダプタ」が必要なのはなぜ?/三菱電機BizTimeline

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